人工透析

dialysis
人工透析(本院)
09:00~
17:00〜
人工透析(分院)
10:00~
緊急時は曜日 / 時間に関わらず、24時間臨時透析体制は万全です。

人工透析

Dialysis

我々は患者さんの悩みに真摯に向き合います。皆さんが少しでも笑顔で快適に日々の生活が送れるように最適な透析を追求しています。当院自慢のスタッフが皆さんの治療をお手伝いします。

当院での人工透析治療

透析治療とは、腎臓が機能しなくなった場合に、その代替として血液を清浄にする治療法です。腎臓は、体内の余分な水分や老廃物を排泄する役割を担っていますが、腎臓が機能しなくなると、これらの物質が体内に蓄積され、重篤な病気を引き起こすことがあります。透析治療は、透析器を用いて血液を浄化することで、これらの問題を解決する治療法です。

当院では、透析治療に必要な設備や医療スタッフが揃っており、患者さんの安心と安全を確保しながら、透析治療を行っています。透析治療は、患者さんの体調や病状に合わせて個別に計画され、透析回数や透析時間などが調整されます。また、透析治療中には、医療スタッフが患者さんの健康状態をモニターし、異常があれば適切に対処します。

透析治療の種類

当院では、血液透析・腹膜透析・腎移植・血液浄化・吸着療法・腹水濾過濃縮再静注法などを主におこなっています。

血液透析では最新の透析機器(本院75台、分院41台)を導入し全台オンライン血液ろ過透析(HDF)、間歇補充型ろ過透析(IHDF)など患者様のニーズに沿った最新の治療が可能です。長期透析患者様の透析アミロイド症にはβ2ミクログロブリン吸着カラム(リクセル)を使用し積極的な治療を行っています。また夜間透析(22時30分まで)や長時間透析、ゲスト透析にも対応しています。

抹消動脈疾患(PAD:Peripheral  Artery Disease)治療には吸着式血液浄化用浄化器(レオカーナ)などの、LDL吸着治療も行っています。

血液透析

血液透析は、透析器を用いて血液を浄化する治療法です。患者さんの血液を透析器に通し、余分な水分や老廃物を除去した血液を体内に戻します。血液透析は、1回数時間から4時間程度の治療時間が基本ですが、体重増加の方やご希望の方には効率よく緩徐な5~6時間透析もお勧めします。

腹膜透析

腹膜透析は、透析液を腹膜に入れて血液を浄化する治療法です。患者さんが透析液を腹腔に入れ、一定時間放置してから排出します。

腹膜透析は、透析液の入れ替え時間によって、連続性腹膜透析、自己腹膜灌流、自己腹膜透析の3種類に分けられます。

透析治療のメリットとデメリット

透析治療のメリットとしては、腎臓が正常に機能していた場合と同じように、身体内の老廃物や余分な水分を除去し、生命維持を図ることができます。

しかし、透析治療にはいくつかのデメリットもあります。透析治療は、定期的に行う必要があり、また、治療中には患者さんの生活スタイルに制限がかかる場合があります。

当院の人工透析治療の特徴

当院では、透析治療に必要な設備や医療スタッフが充実しており、患者さんに安心と安全を提供しています。
また、患者さんの治療に合わせたカスタマイズされた治療計画を立て、医療スタッフが患者さんの健康状態をモニタリングしています。さらに、当院では、透析治療に伴うストレスや不安を和らげるため、カウンセリングなどのサポートも提供しています。

透析治療後の生活

透析治療後は、自宅での管理が必要となります。透析治療後は、食事や運動、排泄などに制限がある場合があります。

当院では、透析治療後の生活に関するアドバイスや、必要な場合は訪問リハなども提供しています。患者さんが透析治療後も健康的な生活を送ることができるように、様々なサポートを行っています。

当院の透析治療により、患者さんは身体の機能回復を目指し、健康的な生活を送ることができます。透析治療に関する不安やストレスを和らげるために、当院では様々なサポートを提供しています。透析治療後も健康的な生活を送ることができるように、患者さんに合わせたアドバイスやカスタマイズされた治療計画を立てています。

当クリニックの特徴

  1. 最先端技術の「電解水透析システム」を導入しています。
  2. 全台オンラインHDFに対応しています。
  3. 夜間透析は23:30まで行っています。
  4. 広範囲に無料送迎車のご利用ができます。
  5. 定期的なシャントエコー検査、フットケアーが受けられます。
  6. 専門医による腎移植の相談、アフターフォローが受けられます。
  7. 管理栄養士による定期的な食事指導が受けられます。
  8. 院内はWifiを完備しています。

血液透析(HD)

2023年4月、当院は日本発の最先端技術である「電解水透析システム」を導入しました。水素水が活性酸素などを効率よく除去する原理を血液透析に応用し、高濃度の水素を溶かした透析液を患者さんに提供するシステムです。既に導入していたオンラインHDFに「電解水透析システム」を追加し、水素水の透析液と最新の透析法を合体させました。従来の方法では難しかった自覚症状と合併症が改善されることが期待されます。透析室には7階に10床、8階に20床の合計30床をご用意しています。

電解水透析

  • 透析後の疲労感が改善
  • 合併症の減少と生命予後が改善
  • 東京都の透析クリニックでは初導入

電解水透析とは

ごく簡単に言えば、透析液に水素をいっぱい溶かした水素水で透析をする方法です。なぜ、水素水が透析に最適な水なのかを以下に説明します。

① 水を電気分解すると水素と酸素が発生します。水素は血液中に存在する有害物質の過酸化水素やスーパーオキシドアニオンラジカルを消去する働きがあります。また、水に溶けた水素は抗酸化作用を持ち、長時間にわたり水を中性のまま維持します。もともと水素は揮発性ですが、電気分解した水素を高濃度に水に溶かしたものを電解水素水と呼びます。

② 水素が豊富な電解水素水は飲料水として健康に良いことがわかってきました。飲料用の電解水素水は、既に日本トリムから家庭用の電解水素水整水器が販売されています。アルカリ性で胃に優しく、便秘などの胃腸症状を改善する効果の他、運動時のエネルギー消費量を有意に低減する効果も確認され、現在多くのご家庭やスポーツジムなどで使用されています。

③ 固体高分子膜を利用して電解水素水を作製し、透析に応用したのが「電解水透析システム」です。日本独自の最先端の透析システムで、超純水(RO水)に水素を溶かした電解水素水を大量に作製できます。電解水素水を含む透析液は通常の透析液よりも有意に酸性化が抑制されることが確認されています。また、臨床検討では酸化ストレスの低下や高血圧の改善が確認されました。近年、「電解水透析システム」の国内での設置施設は徐々に増加しています。

電解水透析により栄養状態の改善や炎症の抑制効果があることがわかっています。特筆すべきは、透析後の疲労感が明らかに減少することです。その理由として、電解水透析が酸化ストレスを軽減し、自律神経機能のバランスを改善する働きがあることが示されています。従来の透析法に比べて、透析患者の死亡率・合併症が大幅に抑制され、予後の改善につながることが学会で相次いで報告されています。

当院の電解水透析

当院は国内33施設目の導入になり、東京都の透析クリニックでは初の導入となります。当院では電解水透析システムとオンラインHDFを組み合わせて、有害物質の除去と血液酸化の抑制に力を入れています。特に、透析後の疲労感に悩まされている方には是非お薦めです。できるだけ多くの患者さんに電解水透析+オンラインHDFの効果を実感して頂きたいですが、電解水素水の容量制限から、同時に透析ができるのは20人までです。随時見学を受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。

電解水透析についての情報

関連論文
https://www.nihon-trim.co.jp/research/thesis_dialysis/
YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=AwAF_vfbu3s&t=61s

夜間透析

お仕事をされている方などは昼間に透析を受けることが難しい方もいらっしゃいます。月・水・金曜は19:00までに入室して頂ければ、夜間透析が受けられます。JR山手線、東京メトロ南北線の駒込駅から近く、コインパーキングも隣接しています。

長時間透析

当院では健康を考慮して長時間透析を推進しています。6時間透析も可能ですので、是非ご利用下さい。

旅行透析

お仕事などの都合で都内にお越しの際は、当院で旅行透析が受けられます。現在通われている透析施設にご連絡していただき、当院宛てにFAXで診療情報提供書を送ってもらってください。

個室透析ルーム

座り心地のいいリクライニングチェアーベッドでお仕事や読書をしながら、快適に透析が受けられます。大型液晶テレビでNetflix, YouTubeなどの動画配信や映画も見放題です。数に限りがありますので、お早めにご予約下さい。

シャントの管理

血液透析を行うために必要なシャントと呼ばれる血管は閉塞や感染などのトラブルを起こすことがあります。当院ではトラブルの早期発見のために最新の血管専用の超音波診断装置を使って、シャントの血流の状態を観察しています。

血液濾過透析(オンラインHDF)

血液濾過透析は血液透析に“濾過”を加えた治療法です。透析液をそのまま血液中に補液し、“拡散+濾過”の原理により老廃物を除去します。 オンラインHDFは大量に補液することができるシステムです。オンラインHDFは通常の血液濾過透析よりも効率的に濾過をすることができるため、より多くの老廃物を取り除くことができます。

オンラインHDFの利点

  • アミロイドーシスの予防
  • レストレスレッグ症候群の予防
  • 血圧が安定する
  • 貧血の改善
  • 食欲の改善
  • 長期的な予後の改善
透析液の水質

オンラインHDFでは、透析に使用している透析液を直接血液に注入します。透析液を補液に使用できるのは、厳重な透析液の水質管理をしている施設だけです。当院では安全な透析治療の運用のために、臨床工学技士が毎月透析液の水質を検査し、“ウルトラピュア”の状態を維持しています。

最新の透析液供給装置により、患者様へ安全に良質な超純水を供給できます。

腹膜透析(PD)

腹膜透析(Peritoneal Dialysis; PD)は、ご自分の腹膜を透析膜の代わりに使用する腎代替療法です。
腹膜で囲まれた腹腔内を透析液で一定時間満たすと、腹膜を介して血液中の老廃物や余分な水分などが腹腔内の透析液側に移動します。
その後、透析液を体外に取り出すことで、血液を浄化します。

腹膜透析は残腎機能を長持ちさせたり、自分の生活スタイルに合わせて透析ができるというメリットがあります。
ただし、長期間使用による腹膜機能の低下や腹膜炎の合併症のリスクもあるため、定期的なメンテナンスや検査が大切です。
腹膜透析の導入病院との連携を密に行い、トラブルの早期発見と治療に努めています。

当院の自主機能評価指標の公開

2022年8月

治療指標%腎性貧血管理(Hb 10.0g/dl以上の比率)97.6P管理(P 6.0mg/dl以下の比率)90.5PTH管理(iPTH 240pg/ml以下、あるいはwhole PTH150pg/ml以下の比率)97.6透析時間(4時間以上の患者の比率)73.8透析時間(5時間以上の患者の比率)23.8透析時間(6時間以上の患者の比率)0.0透析量(Kt/V 1.2以上の比率)88.0

送迎サービスエリア

スタッフ

臨床工学技士 技士長 熊谷 高広

透析治療に携わり30年になります。
常に新しいものを取り入れることを心がけながら、これまでの経験とスキルを患者様に活かしていきたいと思っています。
特に、生涯使用するシャントへの穿刺には自信を持っています。
当院では、日頃のシャントの穿刺や維持管理のために最新の血管専用の超音波診断装置を導入しています。
シャントのトラブルでお困りの方も定期的な超音波検査により、安心して、長くシャントが使えるように気を配っています。
医療とは関係ありませんが、私の趣味の一つに筋トレがあります。
日頃鍛えた筋肉で、患者様のベッド移動や歩行時のサポートにも貢献しています(笑)。
透析は一生続く治療です。
社会復帰を目標にスタッフともども患者様と一緒になって、明るく楽しみながら通院できるクリニックにしていきたいと思います。